小中学生の子供たち、そしてその親を毎年悩ませる夏休みの宿題…。
その中でも大きな壁となるのが【読書感想文】ですよね…。
でも、ご安心ください!
読書感想文には、簡単に書くルールが存在しているのです!
読書感想文の書き方を学んで、サクッと宿題を終わらせちゃいましょう(*^^*)
なぜ読書感想文の宿題が出るの?
夏休みに読書感想文の宿題が出るのは何故なのでしょうか?
読書感想文で、子供はどのような力を身に着けられるのでしょうか?
それが分かれば、読書感想文への苦手意識が少し和らぐかもしれません。
読書の楽しさを知る
読書感想文が課題となる目的の一つは『本を読む楽しさを知る』ことです。
普段、本を読む機会がない子でも、宿題として出されれば、嫌々ながらでも本を読みますよね。
我が家の息子(現在:大学生)は、とにかく字を読むのが嫌いな子で、漫画本ですら字が多いから嫌い。
算数のテストも、問題文を読まないから解けない…ということもしばしばでした。
そんな息子ですが、テレビドラマが好きで、とあるドラマのシナリオ本に興味を持ちました。
それは、台本のように台詞が書かれているものだったのですが、本を読むことで、
ドラマのシーンを思い出し、楽しかった映像が頭に浮かぶことを知ったのです。
そんな1冊の本と出会ったことで、読書への苦手意識が減った息子は、
自分で戯曲(演劇の脚本・台本)を書くまでになり、
今では、興味のある分野について勉強するため、大学に通っています。
このように、本との出会いが子供の世界を広げることもありますので、
夏休みの課題を機に、読書を楽しめるようになるといいですね。
考える力や書く力を育てる!
幼児に絵本の読み聞かせをすると、良い効果があると聞いたことはありますか?
読み聞かせは、想像力・感受性、情緒を育てるといわれていますが、読書も同じ!
さらに文章を読み解く力や語彙力もアップしますので、読書はいいこと尽くしなのです。
コミュニケーションには、自分の考えを相手に伝える力や、相手の考えを理解する力が必要です。
そんな力が読書で得られますので、コミュニケーション能力アップのためにも、
読書感想文は子供の成長には、とても大切な課題であることが分かります。
読書感想文では本選びも大切!
読書感想文を書くための第一関門は本選びですよね。
どんな本を選べば、読書感想文が書きやすくなるのでしょうか。
まずはこちらをチェックしてみましょう!
自分に合った本を選ぶ
自分に合った本を選ぶことで、読書感想文のハードルはグッと下がります。
では、自分に合った本とは、どんなものでしょうか?
それは、本の内容が、自身で経験したことや、自分の興味ある分野であることです。
そうすると、自分自身の感情や考えと結びつきやすく、読書感想文が書きやすくなります。
また、子供の発達段階に合わせて、楽しく読めるものかどうかも重要です。
何より『読書は楽しい!』と思えることが大切ですので、難しすぎたり簡単すぎたりしないよう、
子供の発達に合わせた内容・文章量の本を選ぶとよいでしょう。
課題図書を参考にする
自分に合った本が見つからないという方は、課題図書から選ぶのも良いでしょう。
例えば、青少年読書感想文全国コンクールの課題図書は、下記の基準で選ばれています。
(1) 児童生徒の発達段階に適合しており、楽しい読書体験が得られるものであるか。
(2) 現代の児童生徒の思考や心情に適合し、多くの児童生徒に興味や関心を持たせることができるものであるか。
(3) 児童生徒に深い感動や新たな認識をあたえ、豊かな心の成長が図れるものであるか。
(4) 内容や主題に独創性があるか。またその取り扱いは、時流に迎合的であったり、興味本位のものになっていないか。
(5) 正義と真実を愛する精神に支えられ、人権尊重の精神が貫かれているか。
(6) 特に、ノンフィクションについては、事実の叙述が科学的に正確で、かつ主題の取り扱い方が新鮮で、創意や工夫がみられるか。
引用元:公益社団法人 全国学校図書館協議会
専門機関で基準を満たした作品ですので、本選びで迷ったら、
ぜひ課題図書を参考にしてみてください。
読書感想文の構成は【起承転結】で解決できる!
本を選んで、本を読んだら、いよいよ読書感想文を書きましょう。
読書感想文の構成は【起承転結】を意識すると、とても書きやすくなります。
詳しく見ていきましょう!
起:その本を選んだ理由
まず始めは、その本を選んだ理由や、その本との出会いについて書いてみましょう!
「主人公が自分と同じ年齢の子だったから。」
「自分の好きなスポーツの話だったから。」
「物語の舞台が、行ったことのある場所だったから。」
小さな共通点を見つけ出すだけで、簡単に読書感想文を書き始めることができます。
共通点がない場合は…
「本屋さんで表紙の絵を見て可愛いと思ったから。」
「親(や友達)に薦められたから。」
「テレビや映画になっていて、面白そうだったから。」
こんな理由でも大丈夫です。
課題図書を選んだ場合は、正直に「課題図書の中で一番気になったから。」と
書き始めればいいのです!
お子さんが、どう書き始めればいいか悩んでいたら、
「なんでこの本を選んだの?」
と質問してみてあげてください。
きっと、その子なりの理由があるはずですので、
そこに気付けば、読書感想文を書き始めることができます!
承:本のあらすじ
あらすじは、その本を読んだことのない人に、概要を教えてあげるものです。
やりがちですが、あらすじをダラダラと長く書くのは×。
読書感想文は『本を読んだ感想』を書くものですので、
あらすじは全体の10%(※1)ほどに抑えるようにしましょう。
※1 原稿用紙5枚の場合は、原稿用紙半分ほどが10%です。
あらすじがどうしても長くなってしまう場合は、
細かい説明を省き、【誰が・何をしたか】を意識して書くと、簡潔に書けますよ。
※先生によっては、あらすじを書かないよう指示する場合もあります。
あらすじは、絶対に書かないといけないものではありませんので、
必要なければ省いてしまっても大丈夫です。
転:印象的なシーン、自分の経験や感想
読書感想文で一番重要なところです!
ここではどんなことを書けばよいのでしょうか。
主に書く内容は以下の通りです。
印象的なシーン
→なぜそのシーンが印象に残ったのか
→そのシーンにまつわる自分の経験
→その経験から学んだこと
自分の経験が思いつかない場合は、印象的なシーンを複数挙げて
印象的なシーン1→なぜその場面が印象に残ったか
印象的なシーン2→なぜその場面が印象に残ったか
印象的なシーン3→なぜその場面が印象に残ったか
を書いていく方法もあります。
※自身の経験や学んだことを盛り込んだほうが、評価は高くなるようです。
結:本を読んで学んだこと
最後に文章の『まとめ』を書けば完成です。
ここでは
「本を読んで学んだこと」
「本を読んで自分が成長したところ」
「今後に生かしたいこと」
を書きましょう。
本を読んで学んだことがないという場合には…
「登場人物の良いところ」
「登場人物の言葉や台詞」
「主人公や登場人物のマネしたいところ」
を書いてみると、読書感想文のまとめになります。
読書感想文の書き方まとめ
いかがだったでしょうか?
読書感想文を簡単に書くためのポイントをまとめます。
- 読書感想文を通して、読書の楽しさを知り、考える力や書く力を育むことができる
- 自分が体験したことや普段考えていること、興味のあることに関係する本を選ぶ
- 構成は【起承転結】を意識する
読書感想文に苦手意識を持っている子供も大人も、
これで簡単に宿題をクリアできそうですね!
サクッと宿題を終わらせて、残りの夏休みを思いっきり楽しみましょう(*^^*)
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